年代別で見る肉の消費量の違いとは

はじめに

 

「肉は若い人ほどたくさん食べる」というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

実際に、年齢によって肉を食べる量には違いがあります。厚生労働省の「令和5年 国民健康・栄養調査」では、1人1日あたりの肉類摂取量を年代別に見ることができます。

今回は、このデータをもとに「年代によって肉の食べ方はどう変わるのか」を見ていきます。

10代は肉をたくさん食べる年代

15~19歳の肉類摂取量は、1人1日あたり163.2gでした。

これは今回紹介する年代の中でもかなり多い量です。

成長期ということもあり、食事全体の量が増えやすく、肉類も多く食べる傾向が見られます。

特に10代は、焼肉やハンバーグ、唐揚げ、ステーキなど、ボリュームのある肉料理を好む人も多い年代です。

「ご飯+肉料理」という組み合わせが食卓の中心になりやすいことも、肉類の摂取量につながっているのかもしれません。

20代になると少し減少

20~29歳の肉類摂取量は140.7g。

15~19歳と比べると約22g少なくなっています。

ただし、まだまだ肉を食べる量が多い年代です。

一方で20代になると、学生から社会人へ生活環境が変わる人も増えます。

外食やコンビニ、惣菜など食事の選択肢が広がることで、「毎食しっかり肉料理」という食生活から変化するケースも考えられます。

30~40代は肉の摂取量が比較的多い

30~39歳は130.1g、40~49歳は133.3gでした。

20代より少し減少するものの、100gを大きく上回っています。

この年代では、仕事や家庭など生活スタイルが大きく変化します。

特に家庭で食事をする場合は、子どもと一緒にハンバーグや焼肉、豚肉料理、鶏肉料理などを食べる機会もあります。

また、肉は調理方法の幅が広い食材です。

焼く、煮る、炒める、揚げるなど、さまざまな料理に使えるため、忙しい世代にとっても使いやすい食材といえます。

50代から肉の摂取量は減少傾向

50~59歳では119.3g。

40代と比較すると、肉類の摂取量は少なくなっています。

さらに60~69歳では94.5g、70~79歳では82.9g、80歳以上では64.6gとなっています。

年代が上がるにつれて、肉類の摂取量が少なくなる傾向がはっきり見えてきます。

一方で、年齢が上がるほど野菜類や果実類の摂取量は増える傾向も見られます。

例えば肉類の摂取量は15~19歳の163.2gから80歳以上では64.6gまで減少しますが、野菜類は15~19歳の235.4gに対して、80歳以上では271.8gとなっています。

年代別の肉類摂取量を比較すると

年代 肉類摂取量(1人1日あたり)
1~6歳 65.8g
7~14歳 118.6g
15~19歳 163.2g
20~29歳 140.7g
30~39歳 130.1g
40~49歳 133.3g
50~59歳 119.3g
60~69歳 94.5g
70~79歳 82.9g
80歳以上 64.6g

こうして並べてみると、15~19歳をピークに、その後は全体として減少していくことが分かります。

ただし、これはあくまで「肉類全体」の平均値です。

牛肉、豚肉、鶏肉など、それぞれの種類によって食べられ方は異なります。また、個人差も大きいため、「高齢になると肉を食べなくなる」と単純に考えることはできません。

年代によって「肉の楽しみ方」も変わる

肉の消費量だけを見ると、若い年代ほど多く、高齢になるほど少なくなる傾向があります。

しかし、年齢によって肉を楽しむ方法が変わっているとも考えられます。

若い世代なら、たっぷり食べられる焼肉やステーキ。

30~40代なら、普段の夕食に使いやすい豚肉や鶏肉。

さらに年齢を重ねると、量を抑えながら、質や食べやすさを重視した肉料理。

同じ「肉を食べる」という行動でも、年代によって求められるものは変わってきます。

肉は「量」だけではなく「食べ方」も大切

年代別のデータを見ると、肉類の摂取量には大きな違いがあることが分かりました。

特に15~19歳では163.2gだった肉類の摂取量が、80歳以上では64.6gまで減少しています。

とはいえ、肉は量だけでなく、どんな料理で食べるのか、どんな部位を選ぶのか、ほかの食品とどう組み合わせるのかも重要です。

焼肉、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ、ハンバーグ、唐揚げ……。

年代によって食べる量が変わっても、肉料理が食卓を楽しませてくれる食材であることは変わりません。

これから肉を選ぶときは、「たくさん食べる」だけではなく、その年代や生活スタイルに合った肉の楽しみ方を考えてみるのも面白いかもしれません。