【コラム】60代におすすめの食べやすい食事・無理なく楽しめるコツ
年齢を重ねるにつれて、「以前より固いものが噛みにくくなった」「一度にたくさん食べられなくなった」と感じることはありませんか?60代は、体や消化機能に少しずつ変化が現れやすい時期です。
しかし、食欲に合わせて品数や量を減らしすぎてしまうと、健康を維持するための栄養が不足してしまうことも。今回は、無理なくしっかりと栄養がとれて、毎日が楽しくなる「食べやすい食事」のコツをご紹介します。
- 食べやすさを変える「調理の工夫」
食材そのものを大きく変えなくても、切り方や火の通し方を工夫するだけで、驚くほど食べやすくなります。
- 隠し包丁と繊維を断つ切り方:お肉やイカなどは、細かく格子状に切れ目(隠し包丁)を入れると噛み切りやすくなります。野菜は繊維を断ち切るように刻むのがポイントです。
- 「とろみ」をつけて飲み込みやすく:パサつきやすいひき肉や焼き魚、カニカマなどは、あんかけにしたり、片栗粉でとろみをつけたりすると、口当たりが滑らかになり、喉の通りが良くなります。
- 酵素の力で柔らかく:お肉を調理する前に、すりおろした玉ねぎやキウイ、麹(こうじ)などに漬け込んでおくと、お肉の繊維が分解されて驚くほど柔らかく仕上がります。
- 60代にこそおすすめしたい食材
効率よく栄養がとれて、調理もしやすい優秀な食材をストックしておきましょう。
- お魚の缶詰(サバ・イワシなど):骨までホロホロに柔らかく調理されているため、カルシウムや良質な脂質(EPA・DHA)を丸ごと安全に摂取できます。
- 卵・豆腐・ひき肉:噛む力が弱まってきても負担が少なく、体をつくる大切な「たんぱく質」をしっかり補給できます。
- 旬の完熟野菜:じっくり煮込んだ大根やカボチャ、ナスなどは、柔らかくて甘みも強く、消化にも優しいのでおすすめです。
- 食事の時間を「無理なく楽しむ」ためのマインド
「しっかり作らなきゃ」というプレッシャーは、食欲をわかせる妨げになることもあります。
- 市販品や冷凍食品を賢く頼る:すべてを手作りする必要はありません。最近の冷凍食品やチルド惣菜は非常にクオリティが高く、柔らかく仕上げられたものも多いです。これらをベースに、少し野菜を足すなどの「ちょい足し」で十分立派な食事になります。
- 彩りと器で「目」から美味しく:噛みやすさを重視して細かく刻んだり、煮込んだりすると、どうしても料理全体の見た目が茶色っぽくなり、食欲がそそられないことがあります。そんなときは、赤や黄色の器を使ったり、仕上げに青みを少し添えたりして、視覚的な変化を楽しんでみましょう。
まとめ
60代からの食事で大切なのは、「頑張りすぎないこと」と「美味しく食べられる工夫を楽しむこと」です。ちょっとした調理のコツや便利な食材を取り入れて、健やかで心地よい食卓を見つけてみてくださいね。

