すき焼きをちょっと贅沢にする食べ方

はじめに

 

すき焼きというと、「ちょっといい牛肉を用意して、野菜をたくさん入れて、みんなで囲む」というイメージがあります。

もちろん、それだけでも十分おいしい料理です。

でも、何度かすき焼きを作っていると、ふと思うことがあります。

「もう少しだけ、贅沢に楽しめないかな?」

高級な牛肉を買うのもひとつの方法ですが、実は食べ方を少し変えるだけでも、すき焼きはかなり贅沢な気分になります。

今回は、家で作るすき焼きをちょっとだけ格上げする食べ方を紹介します。

最初の一枚を大切にする

すき焼きをするとき、最初から牛肉も野菜も全部鍋に入れてしまうことがあります。

もちろん、それでもおいしいのですが、ちょっと贅沢に楽しみたいなら、最初の牛肉だけは別格扱いにしてみます。

鍋を温め、牛脂をなじませたら、まず牛肉を一枚。

割り下を少量加えて、肉をさっと焼きます。

まだ野菜も豆腐も入っていない状態なので、牛肉そのものの香りをしっかり感じられます。

卵をつけて一口食べる。

これだけで、いつものすき焼きとは少し違った特別感が出ます。

「最初の一枚は肉だけ」。

これだけでも、かなり贅沢な食べ方です。

肉を一度に全部入れない

すき焼きでは、肉を一度に全部鍋へ入れてしまいがちです。

しかし、せっかくのお肉なら、少しずつ焼いて食べるのがおすすめです。

肉を入れすぎると鍋の温度が下がりやすく、肉から水分も出やすくなります。

その結果、焼くというより煮るような状態になってしまうこともあります。

一度に入れる量を少なくして、

焼く → 食べる → また焼く

という流れにすると、熱々の肉をその都度楽しめます。

何枚もまとめて食べるより、肉一枚一枚の存在感も大きく感じられます。

野菜は「肉を引き立てる」と考える

すき焼きには、白菜、ねぎ、春菊、しいたけ、えのき、焼き豆腐など、たくさんの具材を入れます。

どれもおいしいのですが、全部を同じタイミングで入れる必要はありません。

最初は牛肉とねぎなど、肉の旨味を邪魔しない具材から。

その後、豆腐やきのこなどを加えていきます。

特にねぎは、焼いてから入れると香ばしさが出て、すき焼き全体の満足感が上がります。

「野菜をたくさん食べる料理」ではなく、牛肉をおいしく食べるために具材を組み合わせる料理と考えると、いつものすき焼きが少し変わってきます。

卵にもひと工夫

すき焼きといえば、生卵。

肉を割り下で煮て、溶いた卵につけて食べる。この組み合わせはやっぱり外せません。

でも、卵をしっかり溶きすぎず、黄身と白身を少しだけ残しておくのもおすすめです。

肉をつけたときに、濃厚な黄身がしっかり絡む部分と、さっぱりした白身の部分ができ、食べる場所によって少し違った味わいになります。

卵を器に割っただけでも、食べ方を少し意識すると贅沢感が出ます。

ご飯を少しだけ控えてみる

すき焼きの日は、ついご飯が進みます。

甘辛い割り下、牛肉、卵。

白いご飯との相性は抜群です。

ただ、肉を主役として楽しみたい日は、最初のうちはご飯を少なめにしてみるのもおすすめです。

その分、牛肉をゆっくり味わう。

「ご飯でお腹をいっぱいにする」のではなく、肉を味わってから、最後にご飯を楽しむ。

この順番にすると、すき焼きそのものをじっくり楽しめます。

もちろん、最後にご飯をしっかり食べるのもありです。

〆まで計算して食べる

すき焼きの楽しみは、肉だけではありません。

最後に残った割り下には、牛肉や野菜の旨味がたっぷり。

ここにご飯を入れて、卵でとじれば、簡単なすき焼き丼のような一品になります。

うどんを入れるのも定番です。

最初から最後まで全部食べ切るのではなく、

前半は肉を楽しみ、後半は鍋に溶け込んだ旨味を楽しむ。

そう考えると、一つの鍋で二つの料理を味わっているような感覚になります。

「ゆっくり食べる」ことが一番の贅沢かもしれない

すき焼きをちょっと贅沢にする方法は、必ずしも高級な食材を追加することではありません。

牛肉を少しずつ焼く。

最初の一枚を大切にする。

野菜を入れる順番を考える。

卵を絡めて、ゆっくり食べる。

そして、最後まで楽しむ。

普段なら10分くらいで食べ終わってしまうすき焼きでも、少しペースを落として食べるだけで、食事そのものが特別な時間になります。

せっかく家ですき焼きをするなら、ただお腹をいっぱいにするだけでは少しもったいない。

高級な肉を用意しなくても、「どう食べるか」を変えるだけで、すき焼きはちょっと贅沢になります。

次にすき焼きをするときは、まず最初の一枚をゆっくり焼いてみてください。

きっと、いつものすき焼きが少し違って感じられるはずです。